漁港という名の楽園
YouTubeチャンネルや、ブログ、インスタ等の質問の中で一番に多い質問
「どこで釣ってるのか?」
直球で聞いてこられると、なかなか困るもんである。
はっきり言ってカサゴは遠浅サーフ以外どこにでもいる身近なターゲットであり、誰にでもチャンスを与えてくれる魚であることはご存知の通りである。
そんな中でも今回のネタである漁港は、代表格的なエリアであり、誰でも気軽に撃てる場所でもある。
もちろん、私もその一人であり、ほとんどのマグナム尺カサゴ達を漁港エリアで仕留めてきた。
そんな私のマグナムカサゴ狙いにおいて、外すことはできない漁港について書いていこう
カサゴは人間臭い魚である
カサゴという魚はほんと身近な魚であり、誰でも手軽に狙えるロックフィッシュ界のキングオブポピュラーフィッシュであろう。
初心者でも狙い易い魚であるが、こと尺上マグナムカサゴを狙って獲るとなると、そう簡単ではない。
そんな魚を狙って獲るために選んだのが漁港エリアであるが、何故簡単に目に見える変化であり、釣り人からのプレッシャーも高い漁港というエリアを好んで撃つのかを考えてみる。
何故漁港なのか?
どんな漁港が良いのか?
この2つについて書いていく。
何故漁港なのか?
カサゴは人間臭い魚である
これは、人間が生活を営むことにより生まれる環境がボトムフィッシュであるカサゴにとって、都合の良い事ばかりであるから、そう考えた。
閉鎖的な漁港湾内は環境が良い漁港であれば、外から入ってきたカサゴは余程の環境変化が起きない限り外には出ず、長い期間湾内に止まる。
特に力があり、縄張り意識の強いデカイ雄の個体は、一等地に陣取ることにより、効率良く集餌出来る場所で待っている。
基本的にベイトを追っかけ回す回遊タイプの魚と違い、カサゴの捕食は待ちと拾いのタイプだ。
特に落下してくる餌に反応が良いって事はご存じの通りであるが、その餌が上から落ちてくる可能性が高いのも漁港であることは間違いないであろう。
代表的なものでは、やはり壁沿いの蟹やフナムシ系のベイトであり、それらは人間の生活が濃いければ濃い程ベイトの数も増えてくるものである。
水揚げされた魚の処理で出る内蔵のカスや家庭排水からの塵のようなゴミに餌となる蟹やエビ等が集まり、食物連鎖を産み出す。
そして、漁師の多い漁港では出入りする漁船により、ボトムの余計な塵が巻き上げられ、地形の変化と、ボトム質をカサゴの住み易いものと化けさせてくれる。
人間の営で生まれる環境が、カサゴの餌を集め、住処や餌場を人間が造り出すことで、より、肥れる環境として居着く。
それが
カサゴは人間臭い魚であると言うことであり、マグナムカサゴを狙う点で漁港がベストってことなのです。
どんな漁港がベストなのか?
漁港が良いとは言ったものの、やはり、それなりに良い漁港を選んで撃たなければマグナムカサゴへの道筋は見えて来ない。
良い漁港を見極め、ポイントを絞り込み、その一等地へワームを送り込んで返ってくる反応は、まさに釣れたではなく釣ったと言えるバイトに間違いない。
これまで、地図とにらめっこしながら、撃つ漁港を選ぶといった妄想作業を暇さえあれば好んでやっていた。
等高線や、海岸線の変化やそこにある施設の有無。周辺の平け具合で水深やボトムの質をイメージし、現場に赴き実際に撃って確かめる。
この一連の作業で見つけたスポットに通い詰め見えてくるイメージ内でのボトム形状は、いわば自分だけの秘密の花園であり、その中で尺カサゴを抜いた日にはテンションMAXになること間違いなし。
こんな地道な作業も、今やネット環境の普及により、様々な情報がいつでも手に入る様になったことで、よりマグナムカサゴは身近になったと感じている。
GoogleMap、Google Earthに代表される航空写真は、慣れてくると周辺の地質のみならず、ボトムの質や、ミオ筋等の変化もイメージ出来るようになってくる。
このナイスなGooglemapを使ってどのような場所を探していってるのかを説明していこう。
私が釣行するエリアは半島や岬や水道絡み、プチ離島が多い。
それは潮の変化に富んでいるからである。
まずは、おおまかな地形の変化で潮の当たりを読み、そこからマグナムポイントの条件にハマってくる漁港を絞り込んでいく。
カサゴは人間臭い魚である
グーグルアース、マップで見える海岸線の人の営みによる港湾施設だが、栄えすぎても田舎すぎても良くないという、私のサジ加減という至極微妙で分かりづらい。そして説明しにくいものである(笑)
僻地の小規模過ぎる漁港
僻地にポツンとある小さな漁港は、一見竿抜けポイントに思われるが、ここ最近では皆さん同じ魂胆なので、竿抜け漁港はほぼ無いと言ってもいいでしょ(笑)
僻地の漁港は出入りする船も小さく、数も少ない。
そして、隣接する集落の規模も小さい、もしくは住んでいない場合が多い。
小型の船舶が出入りする漁港は、水深も乏しいことが多く、もし深いエリアにある漁港だとしても、小型の船舶のスクリューから発生する水流がボトムへ届かず、ボトムがフラットであることが多い。
そこが僻地となればなるほど、山手からの流入する小さな流れ込みから入る砂泥が溜まり、マグナムサイズをとどめるボトム質に成りきれない。
そんな漁港では、基本壁打ちとなってしまい、それではホットスポットを撃ったとは呼べない。
目視できるその先にあるボトムの変化を狙い撃ち、一撃で喰わせ仕留める。
それが気持ち~のです!
大規模な漁港
大規模な漁港は出入りする船舶も多く、水深もあり、カサゴのストックも多い。
ここでいう大規模な漁港とは、工商業系の港ではなく、あくまでも漁港であるということを忘れてはいけない。
出入りする船が大きい分、しっかりと水深がある場所が多いので、ボトム質さえ整えばゴジラクラスに出会える可能性もある。
しかしながら、その水深が仇となり
カサゴの付き場を探すだけで時間だけが過ぎていくパターンにハマってしまう。
攻略的にも重た目のリグを使うことになり、その分根がかりも増えてしまいがちであり、手返しが頗る悪くなる。
通い馴れたホームエリアでは、その水深をいかし、厳寒期や、ドン下げデイゲームで撃つ場合もあるが、遠征先等ではほとんど撃っていない。
それほどに手返しが悪いのである。
ここからがキモである。
ではいったいどんな漁港が良いのかって話なのだが、この微妙なニュアンスを伝えるのは至極難しく、ほぼほぼ私の気分であると言うことを伝えておく(笑)
ミオ筋の変化のある漁港
この浮き桟橋は一方が荷揚げ用であり、もう一方は定期船が発着している。
先ず荷揚げの桟橋がある場所は、荷揚げ時のおこぼれを狙うカサゴや、作業場からの小さなくずに集まるベイトを求めてカサゴが寄りやすく、定期的に着岸する船のスクリューによりボトムの余分なチリも飛び、地形変化を生む。
王道的なポイントであろう。
そして定期船の存在であるが、大きめの船が発着する場所はミオもしっかりとしたものが整形され、湾外まで浚渫してある場所が多い。
そのミオ筋は沖からのカサゴの供給ルートになっており、フレッシュな魚が入ってきやすい。
その反面、出ていきやすい道でもある。
その掘れたミオの分岐になるのは湾奥の船溜まりから延びるミオ。
湾奥から出る船は小さく、水深が深すぎるとボトムの掘れが弱いのだが、この漁港の場合、湾奥手前の突き出た岸壁により、船のコースが限定されピンポイントで掘れてくれる。
大きく掘れた先に狭く変化するミオ筋に絡む突き出た岸壁での潮流変化。
そこに絡むボトムの変化がアツいポイントであろう。
しかし、その逆もあり、ボトム質によっては入ったカサゴが抜けにくく、単発でマグナムサイズに成長したカサゴが出やすい。
この漁港の場合はボトムの色が見えるほど水深が浅いことが分かる。
実際現地でボトム質を観察してみなければ分からないが、マップで見る限りこの最奥湾内のボトムは泥を被ってそうで、あまり良くなさそうである。
湾奥手前の浮き桟橋には作業場らしきものが見えるので、先ほど同様にボトム質、ベイト共に期待が持てる。
基本は、この浮き桟橋があるエリア撃ちなのだが、この最奥のギュッと狭まる単波止の形状は潮のタイミングで強烈な水流の変化が生まれる。
そういったタイミングに移動してくる個体、そのタイミングで基礎の穴から出る個体がある。
ボトムフイッシュのそういった潮の変化を感じる能力は高い。
狙いどことしては通常は、やはり桟橋狙いで満潮から下げのタイミングで狭まった単波止を狙う。
左右どちらを狙うかはこれも現地の昼に確認するべきであろう。
潮抜けのいい場所にある漁港
地形から潮抜けが良さげなエリアにある漁港の外が狭まり、沖の小さな切れ波止により出入りする漁船のコースもまとまっていると思われる。
民家の密集具合も程よく、漁港の規模もフルキャストで攻略出来るし、漁船の出入りの良さがうかがえる。
2つに別れる湾内。
先ずは右側湾内は写真で見る限りボトムは柔らかそうに見える。
恐らくこちら側に大きめな流れ込みが入っているのではないだろうか。
この流れ込みからの淡水の流入はベイトを寄せる条件の1つであるが、ここのボトムのように泥が抜けてしまわない状態では厳しい。
しかしながら、漁船の停まりも多いので、意外とボトムのチリが飛び、絞まっているのかもしれない。
ミオの掘れ具合であるが、この泥ボトムの変化した締まったボトムは、まさにマグナムカサゴ狙いにうってつけであり、どれだけ出船があるかで劇的に変わってくるであろう。
そして左側の湾内。
真ん中の突き出た波止からうっすら延びる白いボトム帯。
このシャローフラットと外側の波止のミオを行き来する魚を狙う王道マグナムパターン。
冬期ナイトゲームで一番に入りたい場所である。
そして大事なのはこの人口密度。
人間臭さである。
栄えている地域での小規模集落ではなく、周りになにもなく、ポツンと栄えた場所というのは、そこでの生活が上手くまわっており、漁師さんも頻繁に出船している。
ただ停泊しているだけのプレジャーボート等ではなく、この常に出入りする船が多いのかでかなり違ってくるのである。
動きの活発な漁港施設には外灯もついているので、係留船との明暗がはっきり出来るし、船の動きが頻繁なほどスクリューによるボトムの撹拌により余分なチリを飛ばし、質の良い締まったボトムを形成してくれる。
朝の出航での"出航リアクション"も定期的に訪れ、魚の動きも良くなる。
そういったように程よく栄えた漁港は、陸のみならず水中いや、ボトムも活発に動くことにより、カサゴの補食タイミングがつかみやすく、釣りやすいことこの上ないのである。
これまで簡単になぜ漁港なのか?どんな漁港が良いのか?を書いた。 漁港を訪れる上で最も大切なこと。 漁港は漁師の仕事場である これです。 我々釣り人は、漁師さんの仕事場にお邪魔させてもらって遊んでいる事を忘れてはならない。 ゴミを拾うのは当たり前。 駐車スペースも横付けは有り得ない。 民家が近いのでアイドリング無しで静かに撃ち、漁具に触らない。 そして 係留ロープが入っていることを頭に入れ、慎重なキャスト、引っ掛からないリグ、引っ掛けても切れずに回収する。 漁港エリアを撃つ際のタックルバランスも考えなければならないのである。 |
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未来の釣りバカへ残すために
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