2021年12月3日金曜日

尺カサゴ釣り/マグナムパターン

尺超えカサゴを狙って獲る




難しそうで一度釣り獲れれば見えてくる場所やパターン。

穴撃ちでデカイサイズのカサゴが捕れないって方。



間違いではないですが、、、







カサゴの補食は基本的に落ちてくるものや、ボトムを這うものがメインとなる。

カニやエビ、、

この類いの話しは余りにも普通過ぎるのでその他のブログ等で確認ねがいたい。





鍵となる狙う場所とは?

餌が落ちてくる代表格と言えば岸壁、波止、テトラとありきたりなカサゴポイントであろう。



そのポイントには確かにカサゴが良く付く。
そこは目に見える誰もが狙う場所であり、先に獲ったもの勝ち的な場所。

良く言われるように、カサゴは居着きの魚なんで、抜かれると中々次の魚が捕り辛い。


では、その他にどこか落ちてくる場所は無いのか?


尺上カサゴを狙う上で外せない、いや、この場所を見極めることにより、今よりももっとサイズアップ出来ること間違いなし





潮の流れとタイミング/カサゴは目の前に落とせば・・・






カサゴ釣りも他の魚種同様、時合いと言えば潮止まり前と潮が動きした直後といった潮の変化がある。


おそらくこれは、ボトムのベイトが関係していると考えている。

潮の動きだしでボトムの水流に変化が起こり、それに反応した餌達を狙ってカサゴも動いている。

特に堤防の角や、小さな突き出た地形の変化がある場所ではタイミングで水流の変化が起こりやすく、巻き上げられたボトムの餌をカサゴ達もとりやすい。

壁以外にも落ちてくる場所は結構あるものだ。





潮が動けば良いのならば磯が良いではないか?となりそうだが、常に動く場所ではボトムの餌が貯まりにくく常に流され、それを追ってカサゴも離れてしまっている



潮の行き着く場所を撃てれば良いのだが、広大なボトムにそれを見つけるのは中々しんどいもんである。






マグナムカサゴの鍵

安定的な餌の供給
身を隠せる場所



たったこの2つである。





この2つが重なり合う場所にはそのエリアの1番強い個体、サイズがデカイ個体が居着き、縄張りを持ち、そこから一歩離れた場所に次に強い個体がおり、虎視眈々と次の順番を待っているといった感じなのである。










定期的にボトムの潮が動き、餌が巻き上げられる場所。

そしてその水流が落ち着く場所や餌場となるストラクチャーが比較的近くで射程内であること。

そして、身を隠せるストラクチャー障害物がある。


この条件が揃う場所。






カサゴ釣り王道
もちろん漁港である。



季節的ベイトの変化と、撃ちどころ

晩春頃から湧き出す岸壁沿いのフナムシやカニ等は、漁船の接岸や風波等により定期的に岸壁から剥がされ、捕食しやすいベイトとなっている。

この暖かい時期の岸壁ベイトは、そのエリアのカサゴの個体数やサイズにも影響してくる大切な要素であり、海中の食物連鎖にも深く関係してくる。

この岸壁ベイトの有無は撃ち抜く漁港を選ぶ際のバロメーターであろう。


初冬までの比較的気温が高い時期のカサゴは、この岸壁ベイトを求め岸沿いに着いている。

岸壁のボトムから水面まで続く縦の障害物は、小魚を待ち伏せるにも好都合であり、障害物に寄り添うカサゴも壁沿いに移動し、水面付近のベイトも捕食している。

この時期は王道の壁打ちがハマる時期であり、遠投も必要無いため、ボトムのゴミにも対応できる強いタックルでのパワーゲームを楽しみたい。

足元の小さい変化から小波でも洗われやすい階段等の段差。そして最奥の角。

特に漁港エリアの最奥には排水口が設置されている事が多く、一等地となっている場合が多い。

漁港エリアの最奥はアツいスポットなのだが、その場所が立ち入って良い場所なのかは事前に確認を取っておかなければならない大切なマナーである。
漁港エリアでの釣り全般に言えることなのだが、そこでの釣りの了解を得られた場合でも、漁師さんやそこで作業する方たち優先で、釣りをさせてもらっているということを忘れてはならない。

釣りは遊びなのである。


一つ注意しなければならないことは、この岸壁ベイトは気温が下がる冬期には居なくなってしまうということである。

岸壁ベイトを目視して探したい場合には暖かい時期に覗いておくのがいいいいだろう。



岸壁ベイトが居なくなる冬期。

それでもストラクチャーとしての壁に執着する個体もいるのだが、ほぼ移動していると考える。

そして


気温は低いが水温は下がりきっていない11月末〜12月頃の早期。

急な寒波などで水温が安定しづらい年末年始の中期。

2月までの水温下がりきるまでの後期。


この約三ヶ月が私の中での灼熱な時期、その短期間で移り変わる物こそが、マグナムカサゴを捕獲するためのパターン。

マグナムカサゴパターンである。

実際のとこ、外潮や地形による水温差でパターンのズレが出ますんで、目安程度に。

マグナムパターン


早期

11月末頃になると気温が下がりだし、壁沿いのベイトが静かになり出す頃にアツくなっていくのがボトムの変化である基礎やカケアガリが絡むエリアである。

この時期はまだ夏を引きずっている季節で、カサゴのサイズが選びにくい時期でもあり、そしてワームでの釣りにおける厄介者であるFBKふぐ、ベラ、カワハギが多い時期でもある。


外から入ってくる潮が当たる中波止の表側の基礎や、湾奥にあるポツンと飛び出た単波止、それに絡むミオ周りがメインとなる。


まだまだ水温が高く、湾最奥やシャローでは水質が良くなく、潮の変化の起きやすい場所がいい。

夏季の壁ベイトに執着していた魚がミオに落ちようか、基礎に留まろうかウロウロ絞り辛い時期でもある。

この時期はメスの接岸と重なり始める時期でもあるので、深いエリアでのメスに気を取られないよう気をつけたい。
狙いはマッチョなオスなのである。

狙いどことしては潮に変化のある縦に伸びるストラクチャーであり、光量等の影響もあるがベースは基礎の中段より上、壁際撃ちがメイン。
大潮ドン下げで頭を出してしまうような基礎でも満潮ナイトゲームや曇天小雨時には上に着く個体も多い時期である。
特にカタクチ等のベイトが来てる場合には上へ上へと意識が向く。

早期の鍵は縦の上である。



中期

年末年始の冬期。
カサゴ釣りにとって、ハイシーズンと言われる時期でもある。
メスの接岸もピークを迎え、産卵を意識したメスは身を隠しやすくプランクトンが豊富な淡水絡みを意識してくる。

早期に狙っていたような港内基礎はメスの産卵場所となり、撃っても撃ってもメスという負の連鎖に陥る。

でかいカサゴが釣れないと頑張ってる人たちがまさにそれであり、その連鎖を断ち切り、狙ってでかいオスを穫れるようになることでカサゴのキープサイズの底上げをはかる。
それこそが、このブログやユーチューブによる私の引き出しの公開理由でもある。


イワシ等のベイトが来てない場合、壁や基礎から離れ、その先にあるボトムの変化に着き出す。

基礎絡みが美味しいエリアでは基礎とボトム境目や、それに絡むミオ筋がアツいポイントであり、壁ベイトに見切りをつけたカサゴが一段深いエリアに入りエビなどの甲殻類をメインに狙って移動する。
こうなってくると、あれ程賑わっていた壁打ちや基礎の上撃ちでは反応が取れなくなってきてしまう。


中期の狙い目としては基礎とボトムの境目とミオなのだが、まだミオ筋の下にまで落ちる個体は少なく、ミオ筋の落ち出しに着いている場合が多い。

このミオ筋であるが、航路が蛇行する程ミオ筋も蛇行し変化がつく。
漁港と言う名の楽園で書いた航路に変化のある漁港がいい場所である。

ミオの撃ちどころはカーブ外側の上。
そこは巻き上げられたボトムのチリやベイトが落ちてくる場所であり、定期的な航行はアラカブにとって都合良いものである。
そのミオ筋カーブ外側に少しでも他と違い、高さのあるストラクチャーがあれば必ずと言って良いほど良いサイズの魚が陣取っている。

この高さのあるストラクチャーであるが、フラットな地形に握りこぶし大程の石が固まって沈んでいる位でもアツい

そう。

中期の鍵はボトムの変化にある

これまた他の章であるマヅメについて書いた話に出てきた船溜まりでのマヅメ前後のパターンが活きてくるのも、この中期である。
漁船後方、湾中頃から始まるミオの落ち始め。その手前フラットに点在するトーフや捨てロープ等の漁師ゴミが狙いどこである。

中期の鍵であるボトムの変化のあるポイントは、水深もそこそこあり、湾内である故に冬期にありがちな季節風や降雪等の急な変化に強いところも頭の中に入れておきたい鍵である。


中期も後半に入ってくると、ミオ撃ちもカーブ外側エッジ上から、ミオど真ん中へとシフトしていく。

このパターンはデイゲームにおけるパターンであり、ミオど真ん中に魚が落ちたタイミングであれば、既に後期にシフトしている可能性が高い。

このエッジ上と、ど真ん中への移動のタイミングについては、各エリアでかなりの違いが出てくるので、現地にて撃ってみるしかないであろう。

無駄打ちを極力減らすためにも、中期ならばエッジ上から撃ちはじめ、後期に近いと感じるならばミオど真ん中直撃がベストである。

下の動画でのミオ撃ちは、動画の初めの壁での反応により中期とみてのエッジ上から狙っていったが、結果はど真ん中。
おそらく後期に近い、もしくは後期パターンに入っている可能性が高く、ナイトゲームまで撃てたならば後期パターンにはめれたのではないだろうか。


後期

夜な夜なフル防寒で挑む季節
この季節になるとデイゲームで反応を取るのも厳しくなってくる時期である。

狙って一発マグナムカサゴ狙いに於いての最終期
水温低下しているこの時期はカサゴの代謝も下がり、ちょっとやそっとじゃ口を使わなくなる。
真っ昼間に棲家からわざわざ出てまで餌を追わなくてもいいのである。

水温低下ならば水温の安定する深場狙いと思われるかもだが、デイゲームを外して考えるとマグナム一発を狙って獲るならば、やはり狙い目はナイトゲームでのシャローエリア

体力のあるスーパーマグナム狙いである。

厳寒期のシャローは気象変化に左右されやすく、なかなかタイミングを合わせるのが難しいが、ハマれば灼熱なポイントである。

まずはポイントであるが、基本湾奥のスーパーシャローがメインエリア。
ボトムはゴリゴリガチャガチャとしたハードボトムではなく、ダラリとした、いわゆるシャローフラット。

そこに点在する単独根がポイントととなる。

季節的にベイトが少なくなる時期であり、厳寒期は海藻が絡んでくる単独根でエビ系の小さなベイトをつまんでいると考える。

船溜まり湾奥側のトーフや、スロープからこぼれ落ちるガレ。
そこに淡水が絡む事で、よりエビ等のベイトが寄りやすい。

意外と湾奥には排水溝があるのでほぼ条件は揃ってくる。


ボトムが見える程のスーパーシャローでのゲームは水温の安定が一番重要であり、この時期に多い降雪はシャローパターンの崩壊をまねく要因である。

数カ所ピックアップしておいたエリアの中で、ここ数日季節風の影響はないか?当日の降雨雪はどうか?中期パターンは活かせれるか?これらを考慮し、その一発、1バイトを捕るやる気と根性が必要である(笑)

後期の鍵は安定した天候とシャローフラットである。




これまで初期、中期、後期とかいつまんで書いてみたが、これは私のホームエリアでの話しだと言うことを忘れてはいけない。
各地、各エリアで動きもズレが出てくるはずであり、必ずしも絶対ではないということ。

そしてパターンが進めば投げるルアーもアレコレと変えていかなければ居る魚も食わせ切れない


カサゴ釣りは意外と難しい
のであります。


現地でまず1本を探しだし、その魚からいまの位置を読み解いていく。




そして


価値ある1発を絞り出す


それが気持ちいいのである。


今回紹介したマグナムパターンと、過去のブログやマグナムカサゴ動画を照らし合わせて観ていくのもオススメ。


マグナムカサゴは以外と身近に居るもんです!

最後までご観覧ありがとうございます。

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2021年2月5日金曜日

尺カサゴ釣り/身近な漁港という名の楽園


漁港という名の楽園


YouTubeチャンネルや、ブログ、インスタ等の質問の中で一番に多い質問


「どこで釣ってるのか?」

直球で聞いてこられると、なかなか困るもんである。





はっきり言ってカサゴは遠浅サーフ以外どこにでもいる身近なターゲットであり、誰にでもチャンスを与えてくれる魚であることはご存知の通りである。

そんな中でも今回のネタである漁港は、代表格的なエリアであり、誰でも気軽に撃てる場所でもある。


もちろん、私もその一人であり、ほとんどのマグナム尺カサゴ達を漁港エリアで仕留めてきた。

そんな私のマグナムカサゴ狙いにおいて、外すことはできない漁港について書いていこう




カサゴは人間臭い魚である


サゴという魚はほんと身近な魚であり、誰でも手軽に狙えるロックフィッシュ界のキングオブポピュラーフィッシュであろう。

初心者でも狙い易い魚であるが、こと尺上マグナムカサゴを狙って獲るとなると、そう簡単ではない。



そんな魚を狙って獲るために選んだのが漁港エリアであるが、何故簡単に目に見える変化であり、釣り人からのプレッシャーも高い漁港というエリアを好んで撃つのかを考えてみる。


何故漁港なのか?
どんな漁港が良いのか?


この2つについて書いていく。




何故漁港なのか?


カサゴは人間臭い魚である

これは、人間が生活を営むことにより生まれる環境がボトムフィッシュであるカサゴにとって、都合の良い事ばかりであるから、そう考えた。


閉鎖的な漁港湾内は環境が良い漁港であれば、外から入ってきたカサゴは余程の環境変化が起きない限り外には出ず、長い期間湾内に止まる。

特に力があり、縄張り意識の強いデカイ雄の個体は、一等地に陣取ることにより、効率良く集餌出来る場所で待っている。

基本的にベイトを追っかけ回す回遊タイプの魚と違い、カサゴの捕食は待ちと拾いのタイプだ。


特に落下してくる餌に反応が良いって事はご存じの通りであるが、その餌が上から落ちてくる可能性が高いのも漁港であることは間違いないであろう。


代表的なものでは、やはり壁沿いの蟹やフナムシ系のベイトであり、それらは人間の生活が濃いければ濃い程ベイトの数も増えてくるものである。

水揚げされた魚の処理で出る内蔵のカスや家庭排水からの塵のようなゴミに餌となる蟹やエビ等が集まり、食物連鎖を産み出す。

そして、漁師の多い漁港では出入りする漁船により、ボトムの余計な塵が巻き上げられ、地形の変化と、ボトム質をカサゴの住み易いものと化けさせてくれる。


人間の営で生まれる環境が、カサゴの餌を集め、住処や餌場を人間が造り出すことで、より、肥れる環境として居着く。

それが

カサゴは人間臭い魚であると言うことであり、マグナムカサゴを狙う点で漁港がベストってことなのです。





どんな漁港がベストなのか?



漁港が良いとは言ったものの、やはり、それなりに良い漁港を選んで撃たなければマグナムカサゴへの道筋は見えて来ない。

良い漁港を見極め、ポイントを絞り込み、その一等地へワームを送り込んで返ってくる反応は、まさに釣れたではなく釣ったと言えるバイトに間違いない。



これまで、地図とにらめっこしながら、撃つ漁港を選ぶといった妄想作業を暇さえあれば好んでやっていた。


等高線や、海岸線の変化やそこにある施設の有無。周辺の平け具合で水深やボトムの質をイメージし、現場に赴き実際に撃って確かめる。

この一連の作業で見つけたスポットに通い詰め見えてくるイメージ内でのボトム形状は、いわば自分だけの秘密の花園であり、その中で尺カサゴを抜いた日にはテンションMAXになること間違いなし。


こんな地道な作業も、今やネット環境の普及により、様々な情報がいつでも手に入る様になったことで、よりマグナムカサゴは身近になったと感じている。


GoogleMap、Google Earthに代表される航空写真は、慣れてくると周辺の地質のみならず、ボトムの質や、ミオ筋等の変化もイメージ出来るようになってくる。

このナイスなGooglemapを使ってどのような場所を探していってるのかを説明していこう。



私が釣行するエリアは半島や岬や水道絡み、プチ離島が多い。

それは潮の変化に富んでいるからである。

まずは、おおまかな地形の変化で潮の当たりを読み、そこからマグナムポイントの条件にハマってくる漁港を絞り込んでいく。

カサゴは人間臭い魚である

グーグルアース、マップで見える海岸線の人の営みによる港湾施設だが、栄えすぎても田舎すぎても良くないという、私のサジ加減という至極微妙で分かりづらい。そして説明しにくいものである(笑)






僻地の小規模過ぎる漁港

Google Earthより
僻地にポツンとある小さな漁港は、一見竿抜けポイントに思われるが、ここ最近では皆さん同じ魂胆なので、竿抜け漁港はほぼ無いと言ってもいいでしょ(笑)


僻地の漁港は出入りする船も小さく、数も少ない。

そして、隣接する集落の規模も小さい、もしくは住んでいない場合が多い。
Google Earthより

小型の船舶が出入りする漁港は、水深も乏しいことが多く、もし深いエリアにある漁港だとしても、小型の船舶のスクリューから発生する水流がボトムへ届かず、ボトムがフラットであることが多い。

そこが僻地となればなるほど、山手からの流入する小さな流れ込みから入る砂泥が溜まり、マグナムサイズをとどめるボトム質に成りきれない。

柔らかなボトム質は、その他のベイトも寄りが悪く、潮も淀みがちなんで基本はスルー。
Google Earthより
そんな漁港では、基本壁打ちとなってしまい、それではホットスポットを撃ったとは呼べない。

目視できるその先にあるボトムの変化を狙い撃ち、一撃で喰わせ仕留める。

それが気持ち~のです!




大規模な漁港

Google Earthより
大規模な漁港は出入りする船舶も多く、水深もあり、カサゴのストックも多い。

ここでいう大規模な漁港とは、工商業系の港ではなく、あくまでも漁港であるということを忘れてはいけない。


出入りする船が大きい分、しっかりと水深がある場所が多いので、ボトム質さえ整えばゴジラクラスに出会える可能性もある。

しかしながら、その水深が仇となり
カサゴの付き場を探すだけで時間だけが過ぎていくパターンにハマってしまう。


攻略的にも重た目のリグを使うことになり、その分根がかりも増えてしまいがちであり、手返しが頗る悪くなる。


通い馴れたホームエリアでは、その水深をいかし、厳寒期や、ドン下げデイゲームで撃つ場合もあるが、遠征先等ではほとんど撃っていない。

それほどに手返しが悪いのである。





ここからがキモである。

ではいったいどんな漁港が良いのかって話なのだが、この微妙なニュアンスを伝えるのは至極難しく、ほぼほぼ私の気分であると言うことを伝えておく(笑)





ミオ筋の変化のある漁港

Google Earthより

岸壁に浮き桟橋が2つあり、湾奥に小さな船溜まりがあるシチュエーションである。

この浮き桟橋は一方が荷揚げ用であり、もう一方は定期船が発着している。

先ず荷揚げの桟橋がある場所は、荷揚げ時のおこぼれを狙うカサゴや、作業場からの小さなくずに集まるベイトを求めてカサゴが寄りやすく、定期的に着岸する船のスクリューによりボトムの余分なチリも飛び、地形変化を生む。
王道的なポイントであろう。

そして定期船の存在であるが、大きめの船が発着する場所はミオもしっかりとしたものが整形され、湾外まで浚渫してある場所が多い。

そのミオ筋は沖からのカサゴの供給ルートになっており、フレッシュな魚が入ってきやすい。
その反面、出ていきやすい道でもある。

その掘れたミオの分岐になるのは湾奥の船溜まりから延びるミオ。

湾奥から出る船は小さく、水深が深すぎるとボトムの掘れが弱いのだが、この漁港の場合、湾奥手前の突き出た岸壁により、船のコースが限定されピンポイントで掘れてくれる。

大きく掘れた先に狭く変化するミオ筋に絡む突き出た岸壁での潮流変化。

そこに絡むボトムの変化がアツいポイントであろう。




小波止等で区切られた漁港。

Google Earthより

出口が狭い漁港は潮の入りが弱く、沖からの新たなカサゴの供給が弱い。
しかし、その逆もあり、ボトム質によっては入ったカサゴが抜けにくく、単発でマグナムサイズに成長したカサゴが出やすい。


この漁港の場合はボトムの色が見えるほど水深が浅いことが分かる。
実際現地でボトム質を観察してみなければ分からないが、マップで見る限りこの最奥湾内のボトムは泥を被ってそうで、あまり良くなさそうである。

湾奥手前の浮き桟橋には作業場らしきものが見えるので、先ほど同様にボトム質、ベイト共に期待が持てる。

基本は、この浮き桟橋があるエリア撃ちなのだが、この最奥のギュッと狭まる単波止の形状は潮のタイミングで強烈な水流の変化が生まれる。
そういったタイミングに移動してくる個体、そのタイミングで基礎の穴から出る個体がある。

ボトムフイッシュのそういった潮の変化を感じる能力は高い。

狙いどことしては通常は、やはり桟橋狙いで満潮から下げのタイミングで狭まった単波止を狙う。

左右どちらを狙うかはこれも現地の昼に確認するべきであろう。



潮抜けのいい場所にある漁港

Google Earthより
今回ランダムに探した漁港の中でも一番撃ってみたくなる漁港である。

地形から潮抜けが良さげなエリアにある漁港の外が狭まり、沖の小さな切れ波止により出入りする漁船のコースもまとまっていると思われる。

民家の密集具合も程よく、漁港の規模もフルキャストで攻略出来るし、漁船の出入りの良さがうかがえる。


2つに別れる湾内。

先ずは右側湾内は写真で見る限りボトムは柔らかそうに見える。
恐らくこちら側に大きめな流れ込みが入っているのではないだろうか。

この流れ込みからの淡水の流入はベイトを寄せる条件の1つであるが、ここのボトムのように泥が抜けてしまわない状態では厳しい。

しかしながら、漁船の停まりも多いので、意外とボトムのチリが飛び、絞まっているのかもしれない。

ミオの掘れ具合であるが、この泥ボトムの変化した締まったボトムは、まさにマグナムカサゴ狙いにうってつけであり、どれだけ出船があるかで劇的に変わってくるであろう。


そして左側の湾内。

真ん中の突き出た波止からうっすら延びる白いボトム帯。

このシャローフラットと外側の波止のミオを行き来する魚を狙う王道マグナムパターン。

冬期ナイトゲームで一番に入りたい場所である。


そして大事なのはこの人口密度。

人間臭さである。


栄えている地域での小規模集落ではなく、周りになにもなく、ポツンと栄えた場所というのは、そこでの生活が上手くまわっており、漁師さんも頻繁に出船している。

ただ停泊しているだけのプレジャーボート等ではなく、この常に出入りする船が多いのかでかなり違ってくるのである。

動きの活発な漁港施設には外灯もついているので、係留船との明暗がはっきり出来るし、船の動きが頻繁なほどスクリューによるボトムの撹拌により余分なチリを飛ばし、質の良い締まったボトムを形成してくれる。

朝の出航での"出航リアクション"も定期的に訪れ、魚の動きも良くなる。


そういったように程よく栄えた漁港は、陸のみならず水中いや、ボトムも活発に動くことにより、カサゴの補食タイミングがつかみやすく、釣りやすいことこの上ないのである。






これまで簡単になぜ漁港なのか?どんな漁港が良いのか?を書いた。

漁港を訪れる上で最も大切なこと。


漁港は漁師の仕事場である


これです。


我々釣り人は、漁師さんの仕事場にお邪魔させてもらって遊んでいる事を忘れてはならない。


ゴミを拾うのは当たり前。
駐車スペースも横付けは有り得ない。
民家が近いのでアイドリング無しで静かに撃ち、漁具に触らない。
そして
係留ロープが入っていることを頭に入れ、慎重なキャスト、引っ掛からないリグ、引っ掛けても切れずに回収する。
漁港エリアを撃つ際のタックルバランスも考えなければならないのである。



未来の釣り場を

未来の釣りバカへ残すために


BottomAtackeryoshi.ok








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