アラカブ釣りのシーズンって?
よく耳にするシーズンと言えば、やはり冬だろう。
しかし、はっきりいって365日アラカブは釣れる。
何故冬がシーズンかと言えば、スポーニングの為に深場から抱卵したでかいメスが浅場へ入り、釣り人からてのとどく位置に入るからだろう。
何もデカイ奴を釣るには沖に出れば楽に釣れる
しかしながら、ボートからのアラカブは個人的にはやらない
それはもちろん簡単だからだ。
サイズだけで考えると、冬に接岸するメスよりも、居着きのオスの方が格段にデカイ。
よく尺を越えてくるアラカブはほとんどがオスだ。
卵に栄養がとられるメスに比べ、オスの成長は早く、長いのはオス、太いのはメスである。
シーズン的な事はサイズだけではない。
ルアーでアラカブを狙うには、やはりワームでの釣りに分がある
そこで厄介なものは、ベラやフグといった餌取りだろう
夏の高水温時には、ワームを投げれば直ぐにテールがかじり摂られ、手元に戻る頃にはジグヘッドだけといった状態になり全く釣りにならない。
ベラの場合は暗くなれば多少は落ち着くがフグは元気一杯なのだ。
よって、冬の水温低下時に餌取りが少なくなり、なおかつメスの接岸にあたる時期がベストシーズンと言われ、なおかつ餌が少なくなる冬こそが狙って獲れるマグナムシーズンと言えるだろう。
俺的アラカブ攻略
アラカブに限らず魚類は水温の変化に左右されやすい。
冬場のシャローエリアは、雨や雪の急な塩分低下や水温変動にかなり影響されやすく、シャローに上がった奴も冷たい冬の雨や、降雪でじっと動かなくなったり、影響の少ない深場へと落ちる。
そんな神経質なアラカブなのだが食欲の事となればかなり貪欲な面を見せる
アラカブの目は他の魚よりも上についている。
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落ちてくるものを見つけやすい位置
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それは上から落ちてくる餌を見つけ易いようになっているからだ。
食欲に貪欲なアラカブは上から落ちて来る物にとりあえず反応してしまうのだ。
普段食べている餌は、小蟹や、弱った小魚、得に甲殻類が好きらしい
とはいえ、しょっちゅう小魚は落ちて来ない。
よってメインの餌は蟹などの甲殻類が普段の食事となるだろう
ここでカギとなるのは“上から落ちてくる”と言う事だ。
ボトム付近で上を向いているアラカブの上からワームを落としてみる。
ふらふらと落ちて行くワームをじりじり追い掛けパクッといとも簡単に釣れてしまう。
だが、一旦着底したワームはよほどの活性でないと口にしない
ボトムステイで当たりが有った時は、大概が着底直前にバイトし、向きをかえた時に当たりが出るパターンだろう。
ボトムに着いたワームをリフト&フォールさせるとする。
アラカブはリフト中には殆ど口を使わない。
リフト中の当たりはアナハゼやメバル等の外道なのだ
基本的動作は、着底後のボトムバンプや、リフト&フォールだ
フォール中に当たりが集中する
という事は、なるべくフォールスピードを押さえた方が当たりが出やすい
よって、ライトリグでの攻略という事になるだろう。
ここで気をつけなければならないのは、アラカブは底だけでは無ということだ。
先に基本ベイトは甲殻類と書いたが、鰯等の小魚の場合はちょっと話しが違って来る
ベストシーズンと言われる冬期、小鰯等の群れが港湾内に入ってくる。
これはメバルの大好物であるが、アラカブも同じだ。
水面付近に群れをなす小魚をメバル達は遊泳力を活かし果敢に突っ込む
が、アラカブはそこまで遊泳力はない。
しかし弱って落ちて来るのは待てない。
日が落ち、辺りが暗くなる頃にアラカブ達はこぞって水面近くまで上がって来る。
泳いでではなく、壁沿いを這った形でだ。
そして小魚が付近を通過するのを待ち伏せるのである。
アラカブパターン
アラカブにもいろいろなパターンがある。
シャローフラットパターン
ディープエリアでの宝探しパターン
穴撃ち住み家直撃パターン
ベイト絡みのレンジパターン
パターンを挙げれば限がないが、ある程度決まったパターンが存在するのは確かだ。
干満の差や、流れの方向、潮流の強さやベイトの有無。
限りなく多数のパターンが存在し、そのパターンにハマった時の爆発力は計り知れず、経験した者の特権だろう
簡単に説明しよう。
シャローフラットパターン
水温が下がって来る晩秋頃からメスのアラカブがディープエリアから群であがって来る。
先ず先に言っておきたい事がある。
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過度のキープは控えましょう |
胎生の魚であるアラカブ類の乱獲は控えましょう。かなりグラマーな冬期のメスは見た目からキープしがちになる。
しかし半分は、頭とタマゴで、身は少なく、脂肪も卵に摂られているからはっきりいって美味しくない。
なるべく寛大な心で写メってリリースしてあげましょう!
では、シャローエリアでの釣りは、フラット若しくは、ブレイクでの釣りになる。
シャローフラットの場合、引っ掛かる確率が小さく釣りやすい。
軽目のジグヘッドに季節によって大きめのワームや、細いシルエットのワームなどを使い分けるのが良いだろう。
ここ最近ブームとなっているダート系の展開も面白い。
テキサスは?とおもうが、フッキング率を考えるとオープンフックのジグヘッドが格段にいいし、ワームに対して真っ直ぐラインが伸びるテキサスよりも、直角のジグヘッドの方がワームをリフトしやすく目立たせ易い。
使用するリグやタックルでもアピールの力が変わってくる。
リグやタックルの話しは後程に。
ブレイク(基礎)カケアガリ。
ほぼ自分の釣りのメインと言っても良いストラクチャーである。
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見えにくい |
これをどう攻略するかでカサゴの釣れる確率も変わってくるってもんです。
波戸場からの足元のブレイク(基礎)撃ちとなると、投げる角度にもよるが、下から上へと釣る事になる。
1番厄介で獲りにくい釣り方になるだろう。
ブレイクの頂点付近でバイトに持ち込めればいいが、下付近でアラカブを掛けると、まず根にはいられる。
揚げ句のはてには、ブレイクエッジでラインがすれ、スパッと高切れを起こす羽目になる。
この難しさから、ブレイクでの釣りは敬遠しがちだが、魚の入れ代わりが早く釣果に繋がりやすいのがブレイクパターンだ。
ブレイクを攻略するとなれば、かってが良いのはダウンショットだろう。
ここでのキモは、なるべく軽目のシンカーを使い、キャスト時に抜けない程度の力でかみつぶす。
軽目にはめておけば、いざロックした時でもゆっくりと引っ張ればブレイクせずに、シンカーだけ抜けて来て手返しがいい。
合わせはオープンフックの為がっちり合わせる必要はなく、スウィープであわせそのままごり巻きで良いだろう。
フラットエリアよりも魚の付きがいいし、サイズも良型が出やすい。
この基礎の釣りは穴撃ちではなく、基礎の上を釣ると言うこと。
ハイライト時や、水質の変化が激しいときに穴に入ってしまった穴のカサゴについては後程に。
ローライトコンディションで餌を探しに出てきた魚は比較的追いが良く、近くのデカイサイズから食ってきてくれる。
よって、ロッドは浮かせるパワーのあるロッドがベストといえるだろう。
ディープエリア宝探しパターン
ディープエリアの釣りは、よほどの悪条件でないと、深さ故に手返しが悪くなりがちで敬遠ぎみ。
比較的にシャローで釣れるアラカブなのだが、昼間の明るい時間帯や、水質低下、水温の急変時にに釣る事が多い
水質が安定しているディープエリアは、光りもあまり届きにくく、アラカブの活性も高い。
しかし、底質が把握しにくく集中力が持続しにくい。
ディープを釣らなくてはならない状況に陥った場合には、重目のリグを使わなければならなくなる。
テキサスやキャロ、ストレートワーム系であるダートゲーム、メタルジグ系等が代表的だろう
メタルジグの場合は、リアフックを外し、アシストフックに付け替えた方がフッキング率、引っ掛かり率とも長けている。
ここ最近流行りのマイクロジグでのゲームが面白いのではないだろうか。
ジグはボトムバンプ、ショートピッチジャーク&カーブフォールで。
自分的メインとなるのはダートゲームとキャロ展開である。
ダートゲームの良いところは、色々とパーツがついているワームに比べストレートなので速く沈み、ボトムについてからはダートさせ跳ね上げることにより根掛かりも回避でき、なおかつ上から落ちてくるベイトを演出しやすい。
先ずはダートゲーム展開を試し、追いが悪いと感じる場合にキャロライナーリグでスローに探っていくパターンがいい。
テキサスは、そこにピンスポットでなにか障害物が沈んでいる場合に留めれるリグとして投入するが、やはりメインはスピーディーなダートと広範囲に探るキャロ展開である。
ディープエリアはカサゴのストックが多い反面、フグなどの餌取りが多い。それをどうかわすかで釣果が変わってくるだろう。
障害物
アラカブの好む岩礁帯にはありとあらゆる穴が存在する。
テトラの隙間や、ケーソンの継ぎ目。堤防の基礎に、岩の隙間等挙げればきりがない。
ただし、闇雲に撃っても手返しが悪くなる。
ましてや、激戦区の休日となればライバルに先を越されてしまう事も
いろいろな穴について話してみよう。
テトラ
テトラには色々な形がある。その中でも安全でかつ、釣り易い形は三角形のテトラだ。
穴も明確で、基本的に真っ直ぐ組んである事が多い。
テトラは基本的に波が当たる場所や、潮が当たる場所に設置してある
莫大なテトラ群の穴からいかに激アツな穴を見つけられるかが、ポイントだ。
テトラに打ち付けた波は、穴から入りまた穴から出ていく。
常に流れが発生している穴だが、よく観察してみると、“こっちは吸い込む方が多い”“こっちは吐き出しが強い”等の違いが見えてくる。
穴に撃つ=入って行かなければ話しにならない。
穴撃ちの場合は昼間に観察しておいたほうが賢いだろう。
とくにテトラの場合は“角地”が一等地になりやすいのも覚えておこう。
角にはベイトも寄りやすく、潮の流れが一段と強いのも要因だろう。
ケーソンの継ぎ目
ケーソンの継ぎ目には、上げと下げ潮で流れが変わってくる
湾内の話しになるが、大概の場合、上げの時には外から中へ。下げの時は逆の流れが発生する。
もちろん上から落ちてくる餌は、潮上から流れ落ちてくるので、アラカブは潮上を向いている。
この話しは外と中が繋がっている時の話しなのだが、繋がってない場合もある。
ただの凹み程度の継ぎ目ならば、余程ベイトが絡んでいない限り粘る必要はないだろう。
確認程度で手返しよくいきたい。
堤防の基礎、岩の隙間
ここでは波戸からの釣りという事ではなしを進めて行こう。
基礎部分と岩の隙間は同じと考えても良いだろう。ただ気を付けたいのは、遠投で狙うのではなく、ピンスポット攻略での話しだと言う事だ。
不規則に敷き詰められた基礎部分は複雑に入り込んでおり、難しいように思える。
が、大半の基礎部分は、長年の堆積物で奥は目詰まりをおこしている。
新しい物は別として、古い基礎は奥まで入れなくてもと言うより入らないだろう。
これも繋がっていない継ぎ目と同じと考えて良いだろう。
簡単に説明した障害物周りだが、他にも橋脚周りや、壁際、ミオスジなどあるが、これらは前を読めば十分に対応出来るだろう。
穴撃ちの基本は、やはり奥に届けるのが大事だ。
そして穴撃ちに付き物なのが、根掛かり!
これを克服するには、やはりオープンフックのジグヘッドよりもテキサスが圧倒的に有利だ
なるべく軽いシンカーを使い潮流を上手く使って口元に届けよう。
穴撃ちの基本は話した通りだが例外がある。
それは、ローライトコンディション。
そう、マヅメ&ナイトゲームだ。
ローライトコンディション時には、アラカブも穴から出て来て活発に捕食を行う。
高活性なアラカブは、障害物の上、若しくは横に張り付き餌を求める。
よって、基礎部分もフラットな感じで横に撃って行った方が効率は良くなる。
ほぼブレイクの釣りに似た感じで釣りきれる筈だ。
夜間の釣りは大変危険。
一人ではなく、二人以上での釣りをオススメします。
安全第一で
ベイト絡みパターン
晩秋頃からどこからともなく湧いてくる鰯類のベイトフィッシュ。
鯵やメバルその他のフィッシュイーターの大好物である。
もちろんアラカブも大好物だ。
夜間、壁沿いに上がってくるアラカブだが、このベイト接岸時には恐ろしくシャロー迄上がってくる。
ベイトのレンジにもよるのだが、表層を泳ぐベイトには水面直下まで追ってくる。
しかし、表層迄上がるのだが、壁沿いから離れることはない。
アラカブは常に何かに寄り添っている。
障害物への依存が特に強い魚なのだ
このベイト絡みパターンは高活性と先に書いた通りほぼ爆釣が期待される。
サイズは選べないが、トップに出るアラカブを目撃出来るだろう。
攻略的には、ベイトが浮いている場合は表層付近をメインに撃って行く。
表層でバイトが得られない場合は徐々にレンジを下げて行けば良いだろう
表層~中層には、リップレスベイトや、シンキングミノー。
中層~にはジグヘッド、シャッドタイプのミノー等のハードルアーで手返しよく釣りたい。
ここで注意しなければならないのは、海水の比重だろう。
淡水仕様のサスペンドプラグは海水では比重の違いから浮いてしまう。
糸重り等での調整が必要になるだろう。
浮いて行くものには格段に反応が鈍くなるアラカブには、かなり致命的な事だ。
ジグヘッドで攻める場合は、フリーフォールではなく、壁ぎりぎりにキャストし、着水と同時にカーブフォールさせて行くと幅広いレンジが攻略できるからオススメだ。
ベイトが湧いている時はメバルも釣れてくる。
遊泳力の差から、アラカブより先にメバルがバイトする回数が増えるが、こいつを躱のは難しい。
余り遊び過ぎない様に。
アラカブタックル
竿、リール、ラインにルアー。
シンプルな中にも色々と悩ませられるアラカブフィッシング。
最近のロックフィッシュゲームの人気上昇によりありとあらゆる根タックルが各メーカーから発売されている。
ここからはタックルあれこれについて話して行こう。
ロッドあれこれ
先ずは腕の延長であり、手元に魚信を伝えてくれるロッドについて話して行こう
アラカブには主にスピニングでのライトゲームがメインになる。
ベイトタックルという選択肢もあるが、先ずは使い勝手の良。スピニングをメインで考えてもらう。
ロッドには大きく分けると二種類に分けられる。
一つはソリッドティップタイプのロッド、そしてもう一つはチューブラーティップタイプだ。
どちらにも長短所があり、どちらを撰ぶかは個人のスタイルで良いだろう。
簡単に長短所を考えてみよう
ソリッドティップタイプ
このソリッドタイプのロッドは、メバルゲームのブームによりかなりの数が市場に出ている。
中空のチューブラーに較べ芯のつまったソリッドは、とてもしなやかで、ショートバイトを弾かない。
低活性時の“カンッ”と弾くようなバイトもそのしなやかなティップがスッと入り、食い込ませれる。
アラカブがルアーをくわえ込むともろにティップが入るので目で魚信がとれるというのもかなりの利点だろう。
重めのリグで常にラインが張っている状況でのショートバイトを獲っていく釣りに重宝するロッドである。
深いエリアでのキャロライナリグを使った釣りや、壁打ちでのダウンショットにはソリッド選択である。
しかし、そのしなやかさ故の短所もある。
ソリッドのしなやかさ故の短所とは、やはり感度ではないか。
アラカブに違和感を与えさせずバイトに持ち込めるしなやかなティップはバイトの衝撃を吸収してしまう。
ティップの入りを目視出来る状態であればいいが、アラカブのメインは夜。しかも冬ではグローブを着けている場合もある。
その中での感度とはかなり大事な事だとは簡単に想像できるだろう。
それと、根掛りした場合にティップがしなやかすぎて、外しにくいって短所もある。
この感度の低さをカバーするのは、やはりラインの選択が重要になってくる。
この話しはロッド話しの最後に話そう。
ソリッドティップロッド
チューブラータイプティップ
ではチューブラーはどうだろうか。
先にも書いたがチューブラーのロッドは感度に長けている。
違和感なく食い込ませるソリッドに較べ、チューブラーはこっちから掛ける。強いて言えば、攻撃的な釣りにむく。
チューブラーは曲がりがマイルドな為、重たいリグが投げやすい。
テキサスリグの様にオフセットタイプのフックフッキングさせるときや、ダートゲーム時にワームを横っ飛びさせるにはチューブラータイプの張りが無ければフッキンに持ち込み辛く、跳ねさせ憎い。
よって、チューブラータイプのロッドはその感度、張りを活かし、レンジを問わずオールマイティーに使え、操作性もよく、カバー周りの釣りに強い。
カサゴ釣りにおいてはチューブラーティップタイプがメインとなってくるだろう。
かなり簡単に説明している。まだまだ釣り場にたった状況ではいろいろな長短所が出て来るだろう。
残念ながら、釣り場で書いている訳ではないのでご了承いただきたい。
ソリッドはしなやかにバイトに持ち込めるが感度は弱い。
チューブラーは感度に長けるが、バイトを弾き易い。
この位の差なのだが、かなりの影響があるということは釣り馬鹿ならわかるだろう。
この短所を補う物とはラインの選択だ。
どちらのロッドにも相性というものがある。
ラインについては後で説明するが、相性について話して行こう
ソリッドの感度アップにはやはり伸びの少ないラインが相性いい。
しなやかなロッドに伸びるラインでは恐ろしく釣り難い。いつの間にか食ってたという事になってしまうだろう。
逆に張りのあるチューブラーに伸びないラインを入れると、衝撃で合わせ切れを起こす場合がある。
結果的にはしなやかなロッドには張りのある伸びないラインを、張りのあるロッドにはしなやかな伸びのあるラインという相性が見えて来る
色んなパターンを合わせる事で自分のスタイルを確立させていただきたい。
チューブラーティップタイプ
ラインあれこれ
アラカブで使用されるラインは、ナイロン、フロロ、PEの③種類がある。
もちろん、この③種類にも長短所があり、使い分けで釣果に影響してくるだろう。
アラカブを狙う場合、根周りがメインになる。
そこで根擦れに強いラインが必要だ
メインはフロロカーボン
根擦れに強いラインはやはりフロロがずば抜けている。
フロロラインは、根擦れに強いだけでなく比重がある為、潮馴染みがよくボトム感知能力に長けている。
根魚のみならず、ボトムを撃つ釣りの基本ラインと言えるだろう。
もちろん短所もある。
カサゴ釣りのシーズンである冬、水温が下がる時期のフロロは硬くなってしまうのだ。
糸ふけの回収時や、軽いリグを入れてるときは、特に注意が必要である。
スピニングでの使用を考えると、6ポンドが限界ではないか。
昨今のフロロはしなやかになり、かつ強度も上がっている。4ポンドでも十分に対抗出来るだろう。
しかし、テトラの穴撃ちとなれば4ポンドじゃ話しにならない。
合わせた瞬間にプスッと切れてしまう。
フロロの5ポンド以上ラインを太くしなければならない様な障害物を撃つような状況では、ベイトタックルに持ち替えるのがベストであろう。
フロロライン
特殊なシーンでのナイロン
強めのカバー撃ちでの話なので、ここはベイトタックルありきでの話です。
フロロに較べ冬期でも硬くなりにくいナイロン。
強度はフロロに分があると思われますが、テトラや基礎などの石系の擦れにはナイロンのほうが強い。
海藻等植物系に強いフロロも意外と石の角で切れてしまう事がある。
シャロー、石周りでのベイトタックルを使用したカバー攻略にはナイロンがベストだ。
シャロー攻略には長けているナイロンだか、水に浮き易いという欠点がある。
ディープエリアでのナイロンは、感度も下がり、操作性が格段と落ちる。
強度の為に太くした分飛距離の低下は否めないだろう。
結構限定的ではあるが、使いようによっては最強である。
穴撃ちにはナイロン一択であろう。
ナイロンライン
PEライン
pp
最後にPEだが、これの長所はなんと言っても、引っ張り強度の強さと、全く伸びない性質からの遠投時や深場での掛けやすさと感度だろう。
ここ最近では主流となりつつあるPEライン。圧倒的な飛距離と圧倒的な飛距離と低伸度からくる掛けやすさでで慣れれば最強ラインである。
この最強ラインだが
PEの弱点は擦れには全くもって弱いと言う事だ。蠣殼に触れば・・・プスリ
PEを使う場合には、擦れを防ぎ、操作性を上げる為にリーダーをつけるのだが、この結束方法にもかなりの慣れが必要になる。
いくら強度が高いラインでもリーダーの結束部分が弱ければ話しにならない。
いろいろな結束方法があるが、私の場合は、“FGノット”を使っている。
いわゆる、摩擦係ノット、ノット自体もコンパクトでガイドの抜けもよく今の所最強だろう。
冬の寒い夜、しかも風が吹く日にはかなり手返しが悪くなるのは否めない。
リーダーにはフロロ。
気を付けなければならないのは、リーダーの強さをPEよりも強くすると、根掛かりを起こした時にノット部分から切れてしまい、海中にリーダーを漂わせる事になる。
環境面、手返し面から、ちゃんとポンド数を考えておきたい。
PEライン
リーダー
③つのラインの話しをしたが、オールラウンドなラインがフロロ
特殊な状況でラインを太くしたいならナイロン。
慣れれば圧倒的にPEということになる。
初めてアラカブにチャレンジするならフロロがオススメだ。
ノットアシスト
リールあれこれ
ライトリグがメインになるアラカブ釣りは、糸ふけも出やすく、ライントラブルが発生しやすい。
これを押さえ込むには、ラインメインディングとリールの選択だろう。
リールは、小型~中型のリールが軽くて使いやすい。
ダイワ製品ならば、2000~2500番
シマノ製品なら、2500~3000番といった所だろう。
フロロライン使用の場合、巻き癖が着きやすい為、小径のスプールではすぐにパンチパーマ状態になってしまう。
PEは、巻き癖が皆無と言ってもいいくらいなのでそこまで気を使わなくていい。
ナイロンもしなやかさでそこまでスプール径によるバックラッシュは起きないが、余り小径スプールに太ラインを入れるとかなり厳しい。
入れるラインの太さや、性質、ロッドとのバランスを考えチョイスしたい。
最近のリールは一万円も出せばなかなか性能のいい奴が買える。
ライトリグによるライントラブルが多発する釣りなので、ラインやロッドよりも金をかけたほうがスムーズにつりが出来るだろう。
スピニングリール
リグ&ワーム地獄
アラカブをルアーで穫るとなると、~4インチ程度のスモールワームでの釣りがメインになって来る。
もちろん、ワームだけの釣りではないが、ここではワームの話し。
一言でスモールワームの釣りと言っても様々なリグや、形状でかなり悩まされ続けてきた。
ジグヘッド、テキサス、ダウンショット、スプリットショット等まだまだ開発しなければならない。
ワームでもそうだ。
カラー選択から形状、サイズと書かなければならない事が山ほどある。
突き詰めればきりがないが、現時点の俺の頭の引き出しを開いて行こう。
まずは、リグについてだが、パターンの章でも触れた通り適材適所があるのは知っていただけたろう。
その事をふまえ考えてもらい、この引き出しでは、余り触れていない。
俺のリグの使用頻度に順位をつけるとするならば、やはりNo.1はジグヘッドだろう。それに次いでテキサス、ダウンショット、スプリット、となる。
何故No.1がジグヘッドかと言えば、もちろん手軽と言う点があるが、手軽さで言えばテキサスも負けていない。
最初にそこんとこを話して行こう。
なぜジグヘッドなのか
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ドリームダートスイムヘッド+ドリームシャッド |
根掛かり回避率の高いと言われるテキサス。それは、オフセットタイプのフックを使用するからである
しかし、大半の根掛かりは、岩と岩のすき間にV字ロックしている事が多い。
このV字ロックは例え針先が出ていないオフセットフックでもスタックしてしまう厄介な根掛かりだ。
今ではジグヘッドにもオフセットタイプの奴が出て来ているし、フックサイズも重さも種類がある。
フック形状、スタック回避率、手軽さのてんではたいして変わりはないのだ。
そう、ジグヘッドがNO.1にいる理由は他にある。
これこそがジグヘッドのキモ
1番の理由とは、ラインが出ている角度にある。
テキサスがワームに対し水平に出ているのに対し、ジグヘッドは、約直角にでている。
この差はかなり重要なのだ。
ライトラインでの釣りは、極力根にラインを触れさせないようにしなければならない。
テキサスの様に水平に出るタイプは、着底と同時にラインが底に当たってしまう。
それに較べ、ジグヘッドはラインアイの位置により、シンカー部分が着底し、ラインは底に触れない。
これは合わせ切れを起こす直接的な原因につながるだろう。
アクションの違い
ボトムバンプ時にラインが水平に出ているテキサスは、引っ張る力が前へ前へと加わるのに対し、直角のジグヘッドは、上へ上へと加わる。
それは、根掛かりの原因となっているV字ロックにかなりの影響があり、岩と岩のすき間に落ちたワームが前方へ引かれるとほぼスタックをおこし、ラインブレイクを起こす。
V字ロックを起こせば、ジグヘッドでも回避は難しいが、ワームを上へ上へと捌く事により回避率が格段とあがるのだ。
もっと突き詰めて行けば、沈下スピードにも差が出る。
水平にラインが出ているテキサスと直角ジグヘッドは沈下姿勢とラインの角度により、ラインが受ける水の抵抗に結構差が出てくるのだ。
沈下スピードが上がると言う事は、シンカーを小さく、軽く出来ると言う事だ。
シンカーが軽くなれば、V字ロック確率もさがり、アラカブも吸い込み易くなる。
ジグヘッド最強でしょ。高いけど
もちろんジグヘッドにも欠点がある。何てったって、コストがかかるということだ。
安~いノーマルジグヘッドもあるが、やはり、フック強度の問題があるし、普通のオープンフックでは話しにならない。
オープンフックのジグヘッドに求められる性能とは、ヘッド形状だろう。
フックが剥き出しのために引っ掛かり易いので、着底時に倒れ込まない、ヘッドの下の部分が平になっているタイプがお勧めだ。
最近ではボトム攻略用に着底姿勢のいいジグヘッドが出てきている。多少高いのだが・・・
ジグヘッドの形状
一般的なのは丸いラウンドタイプ。
誰でも扱いやすく、安価で種類も豊富。とりあえずならこのラウンドタイプを選べば間違いない。
ラウンドタイプジグヘッド
現在勢いあるのがバレットタイプのジグヘッドだろう。
ラウンドタイプよりも重心が後ろよりで、水平を保とうとする。
このバランスが活きてくるのがダートゲーム。
最近好んで使用し、動画などでアップしているドリームアップのDD8。それに合わせて造られたダートヘッドは、誰でも安定したダートを演出させることができる。
一度は試してほしいセットである。
バレットタイプ
もひとつ、フットボールタイプやジャングルジムのスリーパーなどの変形と言いますか?ちょっと変わったヘッド形状のジグヘッド。
フットボールは重心を集中させることで、スライドせずにストンと落とせる。
動きにメリハリをつけやすいフットボールは根掛りしやすいのだが、その動きがものすごく効く場合があるので、私はこそっとバックにしのばせている。
ジャングルジムスリーパーは、極端な後方重心により、凄くリフトさせやすく、フォール時にいたっては、ゆらゆらと勝手にアクションしてくれ、浮かせやすいことにより根掛りを減らせる。かさご釣りに丁度いいジグヘッドだろう。
変形タイプ
長々とジグヘッドについて書いて行ったが、なにもテキサスを否定している訳ではない。
ダウンショットの前に書いておこう。
馴染み深いテキサスリグ
ワームとシンカーが固定されていないテキサスは、色々とジグヘッドとの違いが出る。
沈下姿勢としては、ジグヘッドよりもやや水平に近く、シンカーが先に落ち、ワームが遅れて着いていく感じになる。
着底時には、シンカーよりワンテンポ遅れてノンシンカー状態のワームが着底するのだ
シンカーとワームが離れているという事は、ボトムバンプ時に柔らかい動きが演出出来る点もある。
ジグヘッドは、フックとシンカーが合体した状態なので、ロッドアクションに追従するようにクイックにワームが動く
それに較べテキサスは固定されていないため、ワンテンポ遅れながら、アクションする。
この動きの差には活性の高低で少なからず影響が出てくるだろう。
仮に、クロータイプのワームを使うとする。
フックと固定されているジグヘッドでは、先に書いた用にクイックに動き、水を動かす力が強い。
それはシンカーを重くすればするほど強くなる。
高活性時にはよりアラカブを引き付けるだろう
しかし、低活性時は反応が悪くなる。
余りに“強すぎる”のだ。
低活性時はバイトも小さく鋭くなる。
固定されているジグヘッドでは、弾きを起こしてしまう。
オフセットタイプのジグヘッドをフッキングさせるには、多少張りのあるロッドを使うが、それも原因だろう。
かといって、オープンタイプのフックでは海草を拾ってしまって釣りにならない様な時。
テキサスは、ショートバイト時にオフセットフックで攻略したい。そんなシビアな時に出番がまわって来る。
アラカブが吸い込む時には、フリー状態のワームがすっと奥まで届く。
ショートバイト時は、テキサスの方が当たりの出方がより大きいのだ。
当たりの大きさだけではない。
ジグヘッドが水を動かす力が強いのに対し、テキサスはフリーな分弱い。
先程シンカーが先に落ち、ワームが追従するとかいた。
リフト&フォールさせると、シンカー着底後一瞬ワームがフリーになり、フワリとワームが着底する。
ちょっとの差だが、低活性時には是非試してもらいたい。
特に、ノンソルトタイプのワームは浮力があり、テキサスとベストマッチする。
着底後には、潮流を受けゆらゆらとワームが勝手になびきアラカブを誘ってくれるのだ。
高活性時にはジグヘッド、ちょっと弾くと感じればテキサスといった感じで良いだろう。
水深のあるミオ筋等を攻める場合に、重目のシンカーを使う
その時、シンカーとワームがフリーのテキサスは、沈むにつれて、重量のあるシンカーとワームが離れていく。
これは、沈む時間をかなりロスし、結果的には手前までカーブフォールする形となってしまう。
シンカーロック
これを解決し、操作性をあげるには、シンカーロックの出番だろう。
浮き止めゴムをシンカーの前に通すだけで、格段と沈下スピードがあがる。ある程度シンカーの動く範囲を制限することにより、操作もあがり、なおかつ着底時のショックを吸収してくれる。
テキサスメインで組み立てるならば外せないパーツである。
テキサスオフセットフック
シンカー
シンカーロック、ビーズ
ダウンショットリグ
使用頻度二位のテキサスの座を脅かすダウンショットリグ。
フックの下に重りをつけるリグである。
先に言っておくが、このスプリットを打つ場合、完全にロックさせず、ただかみつぶすだけにする。それを踏まえ、読んで欲しい。
ジグヘッド等と違い、完全Vロックした時に、ゆっくりと引けば、シンカーだけ抜けて来る。
抜ければまたスプリット(シンカー)を打てばいい。
かなりの手返しの良さだ。
しかも、フックから下を長めに取っておけば、シンカーとの間を変える事も出来る。
フックとシンカーの長さ
長さを変える場合とはどんな時なのか。
それは、ラインの入水角度にある。
仮に真下に落とすとすると、シンカーからワームの長さ分だけワームが底から浮く事になる。
遠投すればするほど、ラインの入水角度は狭くなり、ワームも徐々に底に近くなるのだ。
マスバリを主に使うダウンショットは、オープンフックの為、ワーム部分が着底すれば、海藻類を拾ってしまったりしてしまう。
そんな時に、ワームとの間を広くとるのだ
ワームとシンカーの間を決めるには、その辺を考えながら決めたい。
長さを長くとってしまうと、低活性アラカブは浮ききれないという事が起こる。
そして投げにくい。
長からず短すぎずと言うと難しいが、10センチよりも短くしてしまうと、かなりの確率でワームは底に着いてしまう。
投げる距離にもよるのだが、長さは~15センチ位で始め、足元を撃つ場合短くずらし、沖目を撃つ時に長くするといいだろう。
これは現地で各々感じて欲しい。
ダウンショットは、ワームが常に浮いている事から、バイトしたアラカブが底に戻ろうとする為に当たりの出がいい。
強風で当たりが取りづらい時にも活躍するだろう。
チョイとした弱点
もちろんダウンショットにも弱点はある。
これはマスバリを使う事により発生してしまう。
もちろん、オープンフックの為の海藻拾いもそうなのだか、フックのゲイブ幅により、ワームサイズが限定される事だ。
バルキー(太い)なワームを使うと、フック幅一杯になり、フッキングせず口内を滑るという事態がおこる。
バルキーワームの時は、フックサイズに気をつけたい。
マスバリを使う時に起こる問題はまだある。
それは、口の奥に掛かり易いという事だ。
2インチ程のワームでダウンショットを使う。
ちびっ子には調度いいのだが、尺を越えて来ると話しはかわって来る。
5ポンド程のラインならば飲まれた時にアラカブの歯に擦られ、最悪ラインブレイクを起こしかねない。
回避するには、ストレートのフックポイントよりも針先が多少内側に入ったネムリバリ系がいい。
ストレートポイントのフックは、口内で掛かってしまうのに対し、ネムリバリは、喉の奥で滑り口元で掛かる。
多少フッキングにコツがいり、スウィープにフッキングしないとすっぽ抜けを起こす。
ネムリバリを使う場合は、フックサイズとフッキングに得に気をつける。
ダウンショットのアクション
ダウンショットは、シンカーとワームの間が離れば離れる程、バイトゾーンから離れてしまう。
ダウンショットの構造上、ラインを緩めればワーム部分が下がってくる。
これを利用し、カワハギ釣りの“ハタキ”のようにかなりピンスポットで派手にアクション出来る点は、かなりの強みになるだろう。
アクションとしては、着底後ステイ。
バイトが無ければ、シェイク分だけ竿先を下げ、シェイクする。そしてまたバイトを待つという形がある。
こいつはかなり爆発力の有るアクションなので、ダウンショット時に試してもらいたい。
フック&シンカー
スプリットショットリグ
以前はかなりの出番があったスプリットショットだが、ダウンショットの登場でめっきり出番が少なくなってきた。
スプリットショットは、固定されたシンカーとワームが離れた状態なので、ワーム部分は常にフリー、ノンシンカー状態だ。
シンカー着底後にフワリとワームが着底する。
これはテキサスをも上回るナチュラルな着底だ。
スプリットショットは、低活性時の切り札的存在となるだろう。
ショットを打つ場所によってかなりアクションが変わってくる。
ワームとの間を広くとる程、ワームの自由さが増し、ゆりナチュラルにワームが沈下していく。
逆に狭くして行く毎にクイックになり、最終的にはジグヘッド状態にまでなるのだ。
じゃあジグヘッド要らないじゃん。って感じだが、やはり前に書いた様ラインと出てる角度が違う。
そこは注意しておきたい。
スプリットショットは、構造上、当たりが小さく、強風時には感じにくい。
シンカーまで糸は張っているのだが、シンカーから先はフリー。潮流の影響でフケている場合がある。
当たりを出すには、なるべく潮下にキャストしたい。
フック&シンカーは、ダウンショット参照
ここまでリグについて書いてきた。
しかし、書いて来た物は、俺の頭の中だ。まだまだキャロライナリグやフロリダ、ネコリグ、ダート系等いろいろ使い方が有る。
皆さんも自分だけのシークレットリグを開発して欲しい。
リグの話しはこの辺にしといて、遂に、遂にワームの迷宮へと迷い込んでいくとしよう。
魅惑のワーム地獄
あなたは、釣りにどの位の種類のワームを持って行きますか?
アラカブ釣りははっきり言って簡単なのだ。
ワームも一種有れば何とかなってしまう。
しかし、多少なれど差が生じてくるのも否めない。
サイズ、カラー、パーツ、比重。
突き詰める程に迷宮入りしてしまうワーム地獄。
さて、皆様を迷宮の入り口にご案内致しましょうか。
通常のカサゴゲーツには、比較的小さめのワームを使う。
それは、常食しているベイトが小さい、比較的カサゴのサイズが小さいということからだろう。
種類的には、シュリンプ系やシャッドテール、グラブにストレート系。それらに属さないホッグ系と言った所だろう。
それを大まかなタイプ別に分けると
テール部分で水を動かすタイプ(シャッド、グラブ)
アーム等のパーツで動かすタイプ(シュリンプ、ホッグ系)
ボディー全体でのストレート系
これらタイプ別に分けて話しを進めていく。
簡単に水を動かす強さ順に並べるならば、グラブ>シャッドテール>ホッグ>シュリンプ>ストレートとなる。
もちろん、サイズが変わればその差は大きくなるのはわかる。
サイズの話しは後でする事にし、ここでは、パーツによってのワームの強さ(水を動かす力)を書いていく。同サイズでの話しと思っていただきたい。
グラブ、シャッド系
先ずはグラブやシャッドテール系のテールを動かすタイプは、アクション毎にテールを動かす。
テールが大きければ大きいほど、パワフルに水を掻き回す。
グラブとシャッドのテール形状は見てわかる通り、大きく違う。
グラブタイプではカールしたテールが大きく水を掻き回すのに対し、シャッドテール系は、小さいピッチで左右テールを振って水を動かす。
テールを動かすタイプのワームは、広範囲を手返しよく探る時に有効だ。
グラブタイプもテールがより肉厚で、シャッドテールタイプはテールの大きい、付け根の太い方が強くなる。
テールを大きく揺らすグラブに対しシャッドは小さいピッチでテールを左右に振らす。その時にボディーもタイトにバイブレーションする。
この動きはシャッド(小魚)に1番近い動きと言って良いだろう。
シャッドテール
シュリンプホッグ系
パーツを動かすタイプのシュリンプ、ホッグ系はなんといっても着底直後の動きにある。
リグの話しにも書いたのだが、シンカーの重さで強さは変わる。
着底後に爪の部分にあたるアームが水を縦方向に押す形で水を動かす。
最近ではホッグ系の様にあらゆるタイプのパーツが着いているタイプもあり、複雑に水を動かし、あらゆる方向に撹拌させる。
もちろん強ければより釣れるという事ではない。
強いワームを嫌う固体。すなわち活性が低い時にはその強さが仇となる事もある。
低活性時には余りの強さに寄っては来るが、後一歩が詰まらずバイト迄に至らない。そんな状況も多々ある。
しかしながら、低活性時にその強さが必要になる時がある。
低活性で口を使わないアラカブには無理矢理口を使わせる。
そう。リアクションバイトを誘発させるのだ。
重めのシンカー&強いワームでドスンとアラカブを直撃する。すると、食欲のないアラカブも威嚇、若しくは排除するために口を使うのだ。
リアクションで掛ける時はかなり集中しておかないとすぐに吐き出す為、当たりは一瞬。カッ!!という当たりが多くなる。
リアクションの釣りは最終手段とし、活性の高いアラカブを捜したいものである。
シュリンプ&ホッグ系はそのパーツの多さから、沈下スピードを押さえられる点がある。
これは、堤防際の横穴等の縦ストラクチャーをゆっくり攻めたい時に出番がある。
得にシュリンプタイプは見た目が“まんまエビ”なので、視覚的にもバイトを誘発しやすい。
ここでは触れてないが、クロー(蟹)タイプのワームも同じ効果があると言って良いだろう。
シュリンプ、ホッグ系
ストレートタイプ
ストレートタイプのワームは、しなやかにボディーを曲げ、全体でアクションする。
ピンテールタイプもこれと同じタイプだと考えて欲しい。
しなやかにボディーを曲げるストレートタイプは、水を動かす力は少ない。
とてもナチュラルに、優しく水を動かす事によってアラカブはバイトせざるに居られないのだ。
しかし、水を動かす力が弱いという事は、寄せる力が小さいということである。
アラカブがここに居ると確信の上で投入しなければ、ワームが近付くまでにかなりのタイムロスを喰らう事になってしまう。
ストレートタイプは、その弱さをいかし、駆け上がりなどのフラット面で連続バイトに持ち込む事が出来る。
要は、スレが遅いのだ。
恐らくピンスポットでは最強だろう。
潮流のきついエリアでは、抵抗の少ないボディーにより、他に較べ沈みが速く流され難いという点も強みである。
ストレート
簡単に説明したが、チューブやリボンテール、チャンク等、まだまだ多数のワームが存在している。
いろいろ試して行かなければ、引き出しは増えていかない。
日々実験なのである。
まだまだ迷宮は続く!
カラー!カラー!カラー!
カラー!
恐ろしい程の種類。
一種のワームだけでも10色は有るのではないだろうか。
しかし、全色をバックに入れる訳にはいかないだろう。バック容量によってかなり削っていかなければならない。
カラー選択には人によってかなり片寄りがある。
ピンクしか使わない
ホワイトが有れば十分!
もちろん、それでは面白くない。
第二の迷宮であるカラーについて踏み込んで行こう。
ここでは分かり易いよう、例としてエコギアのグラスミノーを挙げている。
参考までに
ピンクとホワイト
何故ピンクとホワイト系が多いのか
それは、強さにあるといえるだろう。
アラカブのメインの夜を考えるとなると、水中は暗い。
暗いということは強いルアーを入れなければ、アラカブにその存在を気付かせられない。
そこでワームの持つパーツ等による強さプラス、カラーの強さでバイトに持ち込もうという訳だ。
しかしながら、ワームの章でも書いたが活性によっては派手なカラーを嫌う事があるのも現実だ。
ワーム形状同様にカラーも考えていかなければならない。
カラーを大まかに分ける。
ピンクやホワイト、チャート系の派手系
ブラックやグリーン等のダーク系
プロブルーやゴースト系のナチュラル系
簡単だが三つにわけてみた。
この分けた“派手”“ダーク”“ナチュラル”はごく一般的であり、バックに常備しておきたい。
ピンク、パールホワイト、グリーンパンプキン、ブラック、レッド、プロブルー
こいつらは絶対と言って良いほど出番があり、1番に消費されていくいわゆる1番バッターなのだ。
もちろんカラーはこれだけではない。
常夜灯周りでのカラー選択
基本夜には派手系のピンク等を最初にリグるのだが、常夜灯回りには強ささが落ちる。
膨脹色のピンク等は常夜灯の明かりにより輪郭がボケる。簡単に言えば、ナチュラル系より多少強い位になってしまう。
常夜灯下で最強といえば、やはりブラック系だろう。っていうか、俺的ブラックはこの常夜灯下でしか使わない
明るい中でのブラック系は輪郭がはっきりと浮き出、下から覗き上げるアラカブにはかなりのアピールになっているのではないか。
しかしながら、人間からは見にくいという欠点もあり、サイトはあまりむかない。
常夜灯にはブラック系みたいに書いてはきたが、ブラック以外にもシルエットに関しては同じ作用を持つカラーもある。
ブラック等のダーク系、なおかつソリッド系には光を透さない。ライト下で目立つ。
ただ目立つのだ。
そこにアクセント的に入れたいカラー。
赤系のカラーだ。
ソリッド系の赤にもブラックと同様にシルエットを浮かび上がらせる。
違う点は、ボディーの縁が微妙だが赤く透け、甲殻好きのアラカブにとっては“蟹が落ちて来た~!”なのである。
実際そこまで小さい変化を感んじているかはわからない
しかしながら、赤にしか反応しない状況がある事から、何かを感じているのは間違いないだろう。
深いエリアにおいても、赤が良い反応を得られることが多々あるので試して欲しい。
一般的に赤は威嚇系のカラーだと言われている。
スポーニングを意識した固体相手には赤が良いとはよく聞く話しだ。
しかし夜に関しては常夜灯下を除くとブラックと同等と考えている。
簡単に話したが、ダーク系、ナチュラル系は派手なピンク系等の様な見た目的な派手さはないが、場合によっては最強となりうる。
外せないカラーと言えるだろう。
常夜灯下の話でのナチュラル系については、カラー以外にもラメという要素が加わってくる。
ラメラメ
ラメの煌めきはあらゆるフィッシュイーターに効くのは一般常識だろう。
昼間は勿論だが、常夜灯ではどんななんだろうか。
上から見ている俺達人間には、常夜灯の明かりによりキラキラと光って見える。下から見た場合には底質や水深にもよるが、海底の反射によって、光っているらしい。
ロール系のワームはそのロールにより、キラキラとランダムに光ってくれる。
しかし、光るにはやはり光源が必要なのだ。暗がりでは、ラメの煌めきはなく、どちらかといえば、“ゴマ”状態になる。
勿論ゴマもちゃんと仕事してくれるのも承知だろう
バスにも万能なウォーターメロンやグリーンパンプキンはアラカブにも効果的だ。
ウォーターメロン、グリーンパンプキンの効果はバスと変わらないが、一つだけ変わった点がある。
夜光虫対策に
夜、水明に衝撃を与えると発光する夜光虫。
こいつが出るとかなり活性が下がってしまう。
シャローでのゲームならかなりキツイ。
しかし、何故だが解らないが、夜光虫が出た時にウォーターメロンを入れると多少だがバイトを得られる様になるのだ。
実際の所、何故だかわからない。スンマセン。
とにかく夜光虫が出たならばウォーターメロンと思っていていいだろう。
カラー選択は“思い込みをリセットする”事が大切だ。
グローは万能。それなりの釣果が期待出来る。
しかし、突き詰めて行けば、デカイ奴だけを引き寄せるカラー、小型しか釣れないカラーと出て来るだろう。
カラーの種類が増えればバックは重たくなってしまう。
しかし、それを苦にしない釣り馬鹿にはマグレでは捕れないアラカブを捕れる。
長々ダラダラと書きなぐってきたこのブログ。
目次もつけきれず大変読みにくいものを、ここまで読んでいただき感謝しております。
分からないこと、気になることがございましたら、コメント、メールなどで聞いていただけたらと思っています。
わかる範囲ですが、お答えできればと思っておりますので、じゃんじゃんお待ちしております。
釣れたから釣ったへ。
常に考え、試行錯誤する。
まだまだ日々勉強!日々精進!
尺上への道程はそう易くないですな。
とりあえず
完
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。
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